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help リーダーに追加 RSS 兵は不祥の器なり

<<   作成日時 : 2006/09/12 12:02   >>

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 昨日、9月11日は、同時多発テロ事件によって、アメリカの世界貿易センタービルが、攻撃された日から、ちょうど5年目でした。
 その後、アメリカは、アフガニスタン、イラクに侵攻し、イスラム過激勢力との戦いは、今や世界各地でのテロ事件となって広がっています。アメリカの先制攻撃主義は、先進国の一部の批判を受け、世界レベルで物騒な雰囲気があふれています。平和ボケぶりが世界から批判される日本においても、石油価格の高騰といった影響を及ぼしています。
 
 テロ事件が多発する傾向にあるという、この問題を解決する方法は簡単です。
 アメリカが、形の上でテロに屈すれば良いのです。
 テロに屈するな、と言って武力攻撃をすればするほど、テロと名指しされたほうは、脅威から身を守るために攻撃的になるのです。それがテロ事件の多発化です。イランも、アメリカの脅威から身を守るために核開発をやっているのですから、こうした核開発問題も、それで解決するでしょう。

 孫子の兵法の特徴は、「善く戦う者は、戦わずして人の兵を屈する」にあります。
 つまり、戦わないことが勝つ秘訣なのです。
 孫子は、「謀」「交」といった策略や交渉によって解決することが上策であり、「兵」「攻撃」を下策としています。武力によって解決しようとするのは無能な指導者であるというのです。戦争は古来から、田畑を荒らし、お金を費消し、市民生活に迷惑をかけるものであり、これを長く続けると、民意が離れてしまい、国が滅ぶとされています。たとえ、戦争に勝ってもそれは変わりません。戦争でテロに勝っても、国内は荒れて、滅びてしまうことさえあるのです。
 かつて、日本は、勝ったはずの日露戦争によって財政破綻寸前になって、国民生活が不安定になり農村では人身売買が増大し、不安な社会になりました。それが軍国化への道につながり、民族滅亡の一歩手前までゆきました。
 
 戦国時代に豊臣秀吉は、常に相手に低姿勢で、できるだけ交渉によって相手を屈服させ、できるだけ戦闘を回避しつつ全国統一しました。
 まずは交渉によって相手に降伏することの利を説き、戦いになっても水攻めや、兵糧攻めなど、お互いの損害が少なく済むようなやり方で相手を投降に仕向けて、そのまま相手を味方にしてしまうのです。そんなやりかただっため、短期間で全国統一を成し遂げることができました。ひとりでトコトコ歩いて敵の大将に会いにいって、びっくりさせて話をつけてしまう、というようなこともあり、「どうか私の力になって欲しい」というような低姿勢の言い方をして相手を魅了してしまうことも多かったようです。
 徳川家康との争いにおいても、先に自分の妹を人質に差し出して和解したのです。低姿勢で和解して、後は勢力の多いこちらが自然な形で主導権をとってゆくのです。ですから、家康としては、勝っていたのに臣下になったという結果になってしまいました。

 この豊臣秀吉が、力攻めにしようとした朝鮮侵攻は、結果として豊臣政権弱体化の原因となり、関が原の戦いで徳川方につく武将が多くなった原因にもなりました。朝鮮を支援して日本と戦った中国(明の国)も、日本を退けることに成功しましたが、この戦争が原因で滅んでしまいました。

 アメリカや資本主義先進各国が、経済的にも世界的な発言力の面でも強いのは間違いありません。だから、譲歩して低姿勢になって形の上で負けても、実質的に主導権は先進国側が取ることになります。世界的な争いごとが解決すれば、多くの政治指導者が恐れている、譲歩したからと言って指導力を批判される、ということもありません。ブッシュもブレアも小泉首相もそれがわからないのです。「相手を利するは、己を利するの根基なり」です。つまり「テロに屈することはテロを屈する」のです。

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